掛かり付けの医師に本当のことを言うためのブログ 12

 


前回の【長野】と言われて実際は野田に行った日の数日後、会った事のない男の子が数人、放課後に家にやってきました。「○○ちゃん、遊ぼう」と。聞くと、私が通っている学校の隣の学区の男の子達で、一つ上でした。住んでいる場所を聞くと、確か私の家から歩いて十分か十五分くらいのところに住んでいる子達で。とにかく男の子達は私を知っているらしいので、雰囲気も悪くは無かったので私は一緒に遊びました。やっと『母』が用意したガラの悪い子達ではなくて、私にも普通の幼馴染が出来る、と嬉しかったです。
男の子二人と私、後から背の低い女の子がやってきました。ところがその女の子は私を見て「この間の○○ちゃんと違うじゃん」と言いました。話をよく聞くと私が【長野】と言われて野田に連れて行かれた日に、その日私として振舞っていた子と遊んだようなのです。多分、その子が私の代わりに学校へ行っていたのでしょう。
私の代わりにいた「前回の○○ちゃん」は、その三人と、もう一人、背の低い男の子と五人で遊んだようです。会った時から意気投合して盛り上がって、何かその場で将来結婚する約束をしたようなのです。
正直、いい迷惑です。勝手に私の名前使って勝手に婚約しないで欲しい。空き巣に入られたような気分です。でも、『Aの母』が私を助ける為に動いてくれたんでしょうから、まあ勝手に私の名前使って婚約した二人は縁があればどこかで会えているでしょうし私は『両親』から「この人と結婚しろ」とは今まで生きてきて言われたことはありませんので、まあそちらで勝手にやっててくれ、って思います。見合いには連れて行かれましたけどね。
「この間の○○ちゃんじゃない」と私に言った女の子は「別人なんだからこの子と仲良くしても意味ない」と言って帰って行きました。それから何回か男の子達は遊びに来てくれましたが、「この子と仲良くしても意味がない」と言われたことがずっと尾を引いていて、男の子達も私とは一緒にいるけど私のことをただの人形と思っているんじゃないか、って気がしてきて、全く楽しくなかったです。
その内に男の子達も家には来なくなりました。
このことがあった、その前後だったと思います。朝学校へ行こうとすると『母』が私の名札の裏に一万円札を折って入れました。「コレ何?」と訊くと『母』は「お守り」と言いました。
その日、学校に知らない男の子がいました。背が低くて、喧しくて、落ち着きのない、それでいて威張りくさってる、もう一目で厭だな、と思う男の子で。クラス全員に何故か強引に「お前は誰だ!名前は!」と、威張って訊きまわっていました。で、私の番になりまして。その男の子をC君としておきます。C君は私の名札を見て「お前か」と言いました。何か、一人で勝手に喜んでいました。それで、何故か「名札の裏に何も入ってないよな?」と、何故かは知りませんがそれが大事、みたいな勢いで訊いてきまして。私はその日『母』から一万円札を入れられていたのでそれを見せました。するとC君は「嘘だろ」と、信じられないものを見るように言いました。「この子じゃないのか」と。それ以来、そのC君は私の前には暫らく現れなくなりました。何故彼のことを敢えてC君と呼ぶかというと、このC君が私が通院する破目になったストーカーに激似だからです。仕草、癖、喋り方・・・子供の頃の癖って大人になってもやっぱり残る。それに、威張りくさってぎゃあぎゃあ喚き散らすところっていうのは同じでした。多分、間違いないと思います。顔もよく似てます。眼鏡も、その頃から掛けてましたね。確か、長袖を着ていたのは覚えているんですけど。
あと小学校三年生のときに起こったことは、当時日本脳炎の予防接種が学校で集団接種だったんです。体育館に一列に並んで、みんなで順番に注射してもらったんですけど。みんなのアンプルはテーブルの上にいっぱい並んでいました。みんなそこから適当に一本取って注射されて。ところが私の番になった時看護婦さんが「先生、この子はこっちです」と言って、後ろから小さな銀色の箱を取り出しました。その中に一本だけアンプルが入っていて。「うん」と言って、その先生は私に別に保管されていたアンプルを打ちました。
それが、一学期。
その数日後、風邪を引いて数日学校を休んでいました。予防接種すると、熱を出すことは間々あるので、多分それだろう、と。誰も心配してなかったんです。毎日雑炊・おかゆだと気分が滅入るし、まして梅雨時でしたから。いい加減ウンザリと言うか、なにかパンチのあるものが欲しい、と思っていたら『Aの父』がカップラーメンを買ってきました。「食欲も出てきたし、熱も下がってるし暇な時ってこういうの食べたくなる」と言って。『Aの母』も笑ってお湯を沸かしました。三人で食べようとしたら、何故か目の前が真っ白になって、手を滑らせて、右腿にバシャッと、熱湯を入れたばかりのラーメンをこぼしてしまいました。熱くて。慌てて風呂場へ行って水を流して冷ましたんですけど赤くなって腫れて。で、その日はもう病院が終わってたのか休診日だったのか、次の日の朝に病院へ行きました。小さい頃からずっと診てきてもらっていた掛かり付けの病院です。
その病院の先生は「子供が火傷をすると熱が出たり内臓に負担が掛かることがある」と言って。事実、熱もぶり返していましたし、だるかった。それで尿検査をしたんです。そうしたら異常が見つかった。で、その場で精密検査。結果は【急性腎炎】でした。
病院の先生は「この程度の火傷でこんな症状になるのは考えられない」と。で、あと数日発見が遅れていたら【慢性腎炎】になっていただろう、と。
それで総合病院を紹介されて通うことになったのですが、いつも穏かな病院の先生が真剣に悩んでらして、怖かったです。自分が一体誰に狙われているんだろう、って。急性腎炎と【私だけ違うアンプルの予防接種】が、どうしても繋がっているように思えて仕方がないんです。