掛かり付けの医師の本当のことを言うためのブログ 24

 

 

はっきり言って『T』は何人もいました。正直、正確な数字を覚えていないくらい。じゃあ、なんでそんなところに飛び込んだのか、っていうと、どうして私を利用しようとするのか知りたかった、って言うのが本音です。あとは『母』と繋がってる、っていう状況証拠だけは真っ黒だった、っていうのと、チャンスがあれば殺してやりたい、って言うのが本音でした。

夢に見せて洗脳しようとしてまで私が欲しかったんでしょう、じゃあその理由はなにかな、って。うざったかったですもん、正直。知りませんよ「生まれ変わった今生はお前が犠牲になるのだ」っていうナレーションつきで『T』の顔延々と見せられても。「この男がお前の最愛の人だ」ってナレーションつきで見せられた相手の顔って、本当に多種多様な顔で。何人いるんだよ最愛の人って、最愛とは一体・・・?って。小さい頃から付き纏われてきましたからね『T』の顔には。本当、ゾンビみたい。何人も何人も、入れ替わり立ち代り、って感じで。

この時にはもう2回レイプされてましたし、逃げ場もないし、どうでも良かった、っていうのもありました。

5~6回、行ったかな、というか連れ込まれましたね、そういうホテル。で、『T』達はばれてないと思ってるのか、何なのかわからないんですけど、少なくとも四人はいました。その都度相手して、って。

はっきり言って、気持ち悪かったです。ただ、こうしないと潜り込めないな、って。

当然拒絶反応はありましたよ、気持ち悪かったし。でも、それ以上に一番最初にホテルに連れ込まれてシーツの上を見たときに、ああやっぱり血が出てないな、って思ったほうがショックでした。夢だったら良かったのにな、って。一瞬、中学のときにレイプされた事が目の前にバーッと浮んだというか思い出して。

十一月だったと思います。高校卒業した歳の。かなり車で連れまわされて、一軒の古いホテルというよりは昔ながらの連れ込み宿、ってところに入って。何だか知らないけど「お前さえ居なければ全部思うとおりになるのに」って言われながら首絞められました。苦しかった、って言えば苦しかったですが、自慢じゃないけどこっちは子供の頃からガチで殺される目に何度も遭ってきたので、正直生温いと思いました。ガチガチ震えてるし怯えてるし。私を殴ったり水に沈めた『母』の方がよっぽど腹が座ってる、そんな感じで。余りにも首の絞め方が手ぬるいので笑っちゃったんですよ。そうしたら、『T』は泣きながら手を放しました。

それなのに「結婚しよう」と自分から言い出しまして。私じゃないですよ、『T』が、ですよ。これは潜り込める、って半分ヨッシャーと思いました。このときにはもう民青にスカウトされてたので、民青に入るよりは籍入れちゃったほうが安全かな、って。

ところが『T』の言い分は二転三転しまして。やっぱり結婚は止めよう、だの、お前と結婚する気はない、だの、まあ面倒臭いことばっかり繰り返して。終いには「別れよう」と言い出して。当時ドラマで「思い出に変わるまで」とかいうのが流行ったんですが、アレを引き合いに出して「不倫は報われない」とか「いい思い出にして」とか訳のわからんことを悦に入って語ってました。自分で自分に酔ってる、そんな言い草で。

ちょっと待てよ、と。お前何人居たんだよ、五人いたら五人分戸籍あんだろ、何人もコロコロ入れ替わってて不倫もクソもねえよ。と思ったのですが、言い返す気にもなれず、ほっときました。ただ、このまま終わったらただヤリ逃げされただけなので「今後も普通に友人として付き合っていくことは出来ないのか」と私は聞いたんです。そうしたら『T』は「別れちゃえばお前には用はない、もう関係ないだろう」と言い出しまして。

こんな事を自分から言い出しておいて、『T』は『母』と繋がってるのはほぼ確実なので、『母』と組んで私の実家に連絡して私の替え玉・・・というか『母』の娘を私に仕立て上げて私の本当の親から【縁があったものですが】とかいって取り入ってたら腹が立ちますね。というか、やってる可能性大だろうな、と踏んでます。

『T』全般に言えることなんですが、とにかくプライドの塊。自分が絶対優位に立たないと気が済まないタイプ。AVの見すぎだろ、っていうのが素直な感想です。相手を陥れて罵詈雑言を浴びせてお前は駄目なヤツだ、お前を抱いてやってるんだから感謝しろ、っていうのは口癖のように言ってましたね。相手をへこませて自分が優位に立ったところで「自分は優しい」と自己暗示をかけるような、そんなタイプでした。一回頭にきて「もう面倒臭いから喋るダッチワイフでも抱いてろ」って怒鳴ったことがあって。人を人と思わない、というか、自分の思い通りに動いてくれる相手が欲しいだけのヤツ、っていうのが私の印象です。

ある日『T』の運転で、私と共通の知人は後部座席に座って、なんかの拍子に私とその知人が生まれた場所が同じだったのか小さい頃に住んでた場所が同じだったのか、それが判明して。二人でその場所の事で話が少し盛り上がったんですが。その地名の『T』の発音が変だったんですよ、だから私と二人で「イントネーションが違う」と指摘したんです。すると『T』は声こそ知人の前だから押さえていましたがあからさまに動揺していて。イントネーションの違いを指摘されたからなのか、間違っていて恥ずかしかったのか、怒りに震えた、って感じでした。私は知人と二人で顔を見合わせて「ちょっとヤバイな」と。口には出しませんでしたが、二人ともほぼ同じことを思っていたはずです。

あとは・・・昔朝日新聞で筒井康孝氏が「朝のガスパール」という小説を連載されてまして。今で言うとツイッター連動型みたいな、当時はファックスでしたけど、読者から今後の展開などを募集して、それを織り込みながら作品を作り上げていく、と言うスタイルだったんですが、『T』は採用されたくてまめにファックス出してたようで。自分の考えが採用されなかったり思った方向とは違う展開になって、なんか抗議のファックス送ってたらしいです。私は筒井氏がなんでこんなことやり始めたのか傍観してましたけど。どうせ大喜利大会か採用されてもコネタだろうと思ってたので。だから真剣に文句言う『T』が理解できなかったんです。結構派手に文句言ってました「こうきたら、こういう展開にするほうがいいに決まってるだろう!」とか・・・。副業でライターのような事もしていたようなので、大御所に気に入られるチャンスだ、とかなんとか。

自分で物を書くならわかると思うんですがね、プロットなんて頭の中に出来てて一本仕上げるのにぶれるわけねぇだろう、って。他人の言うとおりに書くわけないだろう、だったら自分で書けよ、と。

なんか、大御所の筒井康孝を自分の意のままに操りたい、そんな印象を受けました。

で、もうなんか色々と面倒臭くなってきて「妊娠したけど都内のモグリの医者で内密にやってくれるところがあって、そこで堕胎した」という話をしました。『T』はしばらく考えていましたが、「幾ら掛かった?」と。私は「八万」と言ったら『T』は「半額出す」と。

この時の私の本音を言うと、「全額出せよバカヤロウ!」です。

結局四万貰いましたね、殺人未遂事件の被害者に対する慰謝料としてはあまりにも馬鹿にした値段だと思いますが、とりあえず四万受け取りました。首絞められてますしね。

しばらくして、『両親』に詰め寄られました。この頃私は家を出てなかったんです。一人暮らしをすると情報が入ってこないので、もっと危険かな、と。それに『父』が私を従業員扱いしてましたから、書類上。

で、『母』から「なんで子供堕ろしたの!」って怒鳴られまして。『父』は黙って、というか平然と見てました。私は「そんなことしてない」と言っても『母』は「教えてくれる人がいるの!その人は私を裏切らない人なんだから!」と。私は「誰から聞いたの?してないよそんなこと」と言っても、【母を裏切らない人】に絶対の信頼を置いてたんでしょうね、こっちの言う事なんか聞かない。挙句の果てには「四万って何よ!」と。『父』が「もういいじゃないか、やってない、って言ってるだろう」と『母』を宥めたんですが、もう『母』は私を睨みつける一方で。

なんで【四万】なんて具体的な数字知ってるんだろうな、と。誰から聞いたのかな、と。普通こんなことあちこちにベラベラ喋りませんよね。

その四万もいつの間にか消えました。真札か偽札か、調べられたら良かったんでしょうが、私にはそんなことを頼めるコネも知人もいませんでした。